アシストモード(電球アイコン)とアシスト設定(歯車アイコン)
それぞれの学習者にはそれぞれのレベルがあります。ストーリーを理解するために必要な補助も人それぞれです。
Jiveworldは適切なサポートで学習を支援します。エピソードを聴きながら補助機能の種類やレベルを調整することができます。例えば、トレーニングマシーンを使って運動するときに、マシーンの抵抗レベルを変える場合があります。一番効果的な抵抗は、少し難しく感じるが無理ではないレベルです。Jiveworldが設定を調整可能にした理由も同じです。
アシストの種類
Jiveworldの開発はある質問がきっかけでした。「完全なトランスクリプションや完全な和訳を用いずに、ネイティブ用のオーディオを聴かせるサポートには、どのようなものがありますか。」聞いているつもりなのに実際に読んでるだけと言う状況を避けるための方法として以下のものを考え出しました。
- ヒント — 話についていくための追加情報の表示(和文)
- 文字の部分表示 — 耳の強化を促すためにトランスクリプションの一部を隠す機能
- 「語彙」 — 弊社の編集者が選んだ、役立つ単語や表現の表示
- 「非標準」 — 標準から逸脱した言いまわしや言い間違いの表示
- 「トリッキー」 — 早口などを理由に聞き取りにくい単語(固有名詞も含む)の表示
- 登場人物の紹介 — 登場人物が話の中でどういう役割を果たしているかを説明する表示
- スピード調節 — 自然な会話のスピードを少し落として聞き取りやすくする機能
- 完全なトランスクリプションや完全な和訳 — 予備的なものです(使いすぎに注意を!)
文脈をつかむための手助け
エピソードを聴いていく時に重要なのは、話についていくことです。話についていければその内容は「理解可能なインプット」になります。「理解可能なインプット」はJiveworld学習法にとって非常に重要です。内容が分からないままの聞き流しになってしまってはいけません。
ヒント
話には紆余曲折があります。学習者としてその流れを掴み損ねる事はあります。一旦話の大筋がわからなくなると、文脈がわからなくなるので知ってる単語でさえ処理しにくくなります。
ヒントは画面の上部に表示されます。今聴いてる内容を理解しやすくするための短い説明文
を日本語で読むことができます。設定上ヒントがOFFになっている場合は、「ヒントを表示」というボタンが出ます。
「ヒントを表示」の隣にそのセクションの頭に戻るための矢印もありますので、敢えてヒントを表示せずに何度も同じセクションにチャレンジすることが簡単にできます。
画面の上部だけではなく、各セクションの前にもヒントが自動的に表示されます。ヒントの自動表示機能をOFFにするためには、「ヒントを自動表示する」のチェックマークを外してください。
登場人物の紹介
物語によっては12人以上の登場人物が現れますので、整理していくことが難しくなる場合もあります。または登場人物の出身地によるアクセントを調べたい場合もあるでしょう。登場人物の名前をタップすれば短い紹介文が表示されます。
完全和訳
耳に頼った学習をお勧めしたいのですが、場合によっては理解を確認する必要があるでしょう。和訳を出す方法は2つあります。右下の翻訳アイコンをタップするか、 メインの画面を左にスワイプしてください(スワイプ有効領域はヒントを含む上部の表示より下の部分です)。
聴いている箇所に対応する訳文がハイライトされます。
文字の部分表示
単語の一部を隠した「部分表示」は、「内容の理解」と「耳の強化」を両立させるJiveworldにしかないユニークな学習法です(特許取得済み)。
下線のある非表示単語であれば、タップすると表示されます。
アシストモードがONの場合(電球アイコンが黄色くなっている場合)、下線のある単語の一部または全てが自動的に表示されます。アシスト設定で調整できます(下記を参照)。
下線のある単語をタップすれば、そのカテゴリーのダイアログが表示されます。
- 「語彙」 (緑色の下線、単語の定義が表示されます)
- 「非標準」(オレンジ色の下線、訂正として標準的な言い方が表示されます)
- 「トリッキー」(グレー色の下線、濃いグレーの場合のみメモが表示されます)
「語彙」
緑色の下線がある「語彙」をタップし、定義を表示させるとその単語が自動的に語彙帳に追加されます 。「マイナスボタン」をタップすると語彙帳から削除できます。
チャプターカードの上にある語彙と書いてある吹き出しアイコンをタップすれば、今まで語彙帳に保存された「語彙」を確認できます。
リストの中でも、「マイナスボタン」をタップすると語彙帳から単語を削除できます。
「非標準」
一般的に、話し言葉は書き言葉ほど正確ではありません。非標準的な単語や表現(または言い間違い)をオレンジ色の下線でマークします。
「トリッキー」
このカテゴリーは、「トリッキー」な単語として選出したものです。グレー色の下線が付いています。早口や不明瞭な発音で聴き取りにくい単語はここに分類されます。馴染みのない人名や場所の固有名詞もここで見つけられます。固有名詞など追加情報の書かれたメモが隠されている場合は、下線が濃いグレー色で、タップすると表示されます。
アシストモード
電球アイコンをタップすることで、アシストモードのON/OFFを切り替えることができます。アシストモードがONになっている時、以下のような操作でアシストモードを自分に合わせて最適化できます。
- 再生のスピード調節
- 部分表示の細かい設定(表示 / 非表示されるカテゴリーの選定)
- トランスクリプションの全面表示
Jiveworld学習法では、各章を少なくとも一回はアシストモードをONにして聴くことをお勧めします。そうした方がストーリーの展開や新しい登場人物によって混乱させられることなく聴くことができます。しかし、次の章に移行する前に、アシストモードを完全にOFFにして、補助なしで聴いてみると「ネイティブのように聴く」という目標により近づけることができます。
スピード調節
アシストモードをONにすると、再生速度をフルスピード (1.0x) からハーフスピード(0.5x)またはその間のスピードへスローダウンさせることができます。
なお、「自然な会話をデジタル技術でスローダウンさせた音源」と「発音が不自然なぐらいはっきりしている、教材用に録音された音源」は全く別物です。後者を聴いても、ネイティブスピーカーの理解には効果がありませんが、前者はネイティブスピーカーによるリアルな発言に変わりありませんので、効果的なリスニング力向上につながります。
トランスクリプション(書き起こし文)
オーディオを聴きながら書き起こし文を部分表示することなく、全て確認したい場合、右側の「abc」ボタンをタップしてください。
聴き取り補助機能 (ヒントの自動表示・「語彙」・「トリッキー」 )
アプリを開きアシストモードをONにした場合、トランスクリプション(書き起こし文)が表示されるようになっていますが、文字を表示する設定を好みに合わせて変えることもできます。歯車アイコンをタップすると、「語彙」や「トリッキー」の表示 / 非表示を調整できる聴き取り補助機能 が開きます。
歯車アイコンで聴き取り補助機能パネルを開くと、再生が一時停止となり、フルトランスクリプションが無効になります。パネルを開くとフルトランスクリプションが無効になる理由ですが、それはスライダーをスライドさせた場合、画面の表示がどう変わるかを確認しやすくするためです。
どのような単語カテゴリーが表示されているとしても、下線があって、非表示になっている単語をタップすれば、隠されている単語が表示されます。